柳多留250年とは

 

 

 川柳は、短歌や俳句など日本の伝統的短詩文芸の一つとして、庶民の間で親しまれて参りました。そして今日、川柳はブームの感を呈しており、社会、とりわけメディアに注目される存在になっております。
 これを継続的な川柳文化とするためには、社会とのパイプを今まで以上に太くし、更に多くの興味を集め、川柳としての文芸性を確立すると共に、これからの川柳文化を担う柳人が生まれる素地を作らねばなりません。
 この趣旨に則り、川柳の祖・柄(から)井(い)川柳が宝暦7年(1757)に万句合(まんくあわせ)の第一回開(ひら)キ(発表)を行ってから250年目となる平成19年(2007)に、川柳界の力を結集して「川柳250年」を開催し、おおいに社会へ川柳の文化と面白さを知らしめました。

 ところで歴史的にみますと、川柳は『誹風柳多留』という選集が生まれることにより十七音として鑑賞され、独立文芸としての〈文芸性〉を確立しました。
 したがって『誹風柳多留』刊行250年の節目に当たる平成27年(2015)を「文芸確立250年」と位置付け、一年を通して川柳を社会に向けて発信するとともに、この伝統文芸が経て来た長い道のりに思いをいたし、概ね次の各種行事を企画・実施したく考えております。
  1.柳多留250年式典・講演・句会
  2.「柳多留発祥の地」記念碑の建立
  3.柳多留250年展および各地川柳作品展
  4.柳多留250年公募川柳
  5.『柳多留250年の記録』ほか関連書籍の出版
  6.協賛各社柳多留250年関連事業支援
  7.川柳史料館設立運動
  8.その他川柳関連のあらゆる文化発信行事
 重ねて申し上げれば、祝賀事業の目的は「先人の遺徳を偲び、川柳文化の発展・普及を期するとともに、川柳を通じて日本語文化の再認識、向上・発展、交流、さらには地域振興を目指す」ことにあります。

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